島を彩る晩秋の香り グリーンレモン
レモン=黄色と思い込んでいる人も多いと思いますが、じつは、寒くなる前(この島だと12月上旬ごろまで)に収穫するレモンはみな緑色。寒さにあたると徐々に黄緑色から黄色くなっていきます。レモンの収穫期が始まる11月から12月の、それも特にもぎたてのグリーンレモンは、酸味に加えてフレッシュで濃厚な香りがほとばしり、贅沢な余韻が楽しめます。カットやすり下ろした時の鮮烈な香りは黄色いレモンとは比べものになりません。水洗いするだけで皮ごといただけちゃうので、島ではさまざまなお料理に使用しています。おすすめの使い方は、グレーター(すりおろし器)で外皮を削り、サラダやスープ、ドリンクなどへ手軽に香りのトッピング。魔法のように贅沢な一品に変身しますよ。
~国産レモンの物語~
日本のレモン栽培は明治6年に始まり、瀬戸内を中心に広く栽培されるようになりましたが、1964年のレモン輸入自由化・1970年代80年代の大寒波に襲われ、生産は縮小。1980年代には国産レモンの生産は500トンを割り、ほとんどが輸入品になりました。その後、食に安全や高い品質を求める時代となり、輸入レモンのポストハーベスト農薬問題が注目を浴びるようになったこともあって、国産レモンの人気は回復。近年では生産量は約1万トン近くにまで増加しています。瀬戸内レモンブームで、この周防大島でも最近は栽培に人気の柑橘となっています。
注)ポストハーベスト農薬とは収穫後の農産物に使用する殺菌剤、防かび剤などのこと。ポストとは「後」、ハーベストは「収穫」の意味。日本では収穫後の作物にポストハーベスト農薬を使用することは禁止されています。しかし米国をはじめとする諸外国から輸入されている果物等は、収穫後に倉庫や輸送中にカビ等の繁殖を防止するために薬剤が散布されることがあります。